どうしてメンタルヘルス対策をするのか?

いつもお世話になりありがとうございます、榎本です。

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関西地方では、梅雨もようやく明け、夏本番ですね。

日本の夏は湿気も多いですから、暑すぎない日でも水分補給を欠かさず、熱中症には気を付けたいものです。

暑さは人間のパフォーマンスを下げるだけでなく、精神的にもモチベーションを下げる要因になりますね(個人的には夏が嫌いです・・)。4月から頑張ってきた新入社員などは、環境にも慣れ、夏の暑さとも相まって精神的にも少し疲れが出てくる頃ではないでしょうか。

 

さて、今年11月までに実施が義務付けられているストレスチェックですが、まだ未実施の会社はもうそろそろ実施に向けて動き出す必要があるかと思います。弊社でもサービスを提供しておりますので、ぜひお声かけください。

 

ストレスチェックに関連して、今回のコラムでは、なぜ企業はメンタルヘルス対策をしなければならないのか?という事についてお話したいと思います。

 

メンタルヘルス対策を実施する理由として、例えば、訴訟などのリスクがあるから・労災をなくすため、という考え方は一見間違っていないのですが、本来の目的とは少しずれています。

 

本来の目的は、「働く人が安心して働くことができ、パフォーマンスを発揮し、その結果業績が向上する」ことです。

 

このことを忘れてしまうと、目的と手段があべこべになりかねません。よくある例として、残業をゼロにしようとして、その結果持ち帰り残業が増えたというようなあべこべは、本来の目的を忘れてしまうと起きがちです。

 

メンタルヘルス対策もあくまでも業績向上のための一つの手段なのです。

 

アメリカではメンタルヘルス対策も投資と考えられており、メンタルヘルス対策に投資した金額の数倍のリターンがあるという研究もなされています。つまり、経営投資としてメンタルヘルス対策を考えているのです。きちんと費用対効果が実証されているため、アメリカではEAP*をはじめとするメンタルヘルス対策を実施していない企業はありません。当然のこととしてメンタルヘルス対策を実施しているのです。

 

日本でも、すべての企業が当然のようにメンタルヘルス対策をいれるような時代になって、業績を上げてほしいと考えています。

 

*EAP・・・・従業員支援プログラム(Employee Assistance Program) 。 メンタル面から社員を支援するプログラム。近年増えてきた職場の複雑な人間関係などによってかかるうつ病などを回避させるために企業が外部団体と契約して社員の心の健康をサポートするシステムである。

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